皆既月食の撮影(当日編 前編)|苦労と課題
はじめに
事前編では、皆既月食に向けた準備やロケハンについてまとめました。いざ当日を迎えてみると、感動よりもまず「苦労」の連続。ここでは、撮影中に直面した課題と、次に向けた改善点を書いていきます。
(内部リンク:皆既月食の撮影計画(事前編))

機材の重さ
今回持ち込んだのは、カメラとレンズのセット、三脚、天体望遠鏡本体とその三脚。これだけでかなりの重量になり、現地まで運ぶだけで肩に食い込むほどの負担でした。
今後は:その日の目的に合わせて機材を厳選。「月を撮るのか」「星雲も狙うのか」で持ち物を整理し、体力を消耗しすぎないようにします。
ポラリエUの限界
ポータブル赤道儀の「ポラリエU」で月追尾&長時間露光を狙っていましたが、カメラとレンズの重量が想定以上で固定できず焦りました。高ディテールで残す計画は断念。
今後は:搭載重量を事前にしっかり確認して運用。さらに星雲なども撮りたいなら、ポータブル赤道儀に加えて本格的な赤道儀系も視野に入れる必要があると感じました。
ピント合わせの難しさ
テレコンバーター MC-20 を装着したことで、ピントが非常にシビアに。星空AFは効かず、最終的にMFで追い込み。わずかなズレが写り全体に響くため、シャッターのたびに神経を使いました。
今後は:MF前提で練習を重ね、撮影前にテストショットを多めに撮って確実に山を掴む習慣をつけます。
ロケハンのズレ
「サンサーベイヤー」で位置確認はしていたものの、実際はシミュレーション通りにならず構図が変化。
今後は:ロケハンは“参考値”。現場では柔軟に構図を変えられる余白を確保します。
レリーズが欲しかった
セルフタイマーでブレ対策はできたものの、テンポや細かい調整には不便でした。
今後は:レリーズを導入して効率と精度を上げます。
蚊の襲撃
暗闇では叩くことも難しく、羽音で集中が途切れる不快さが続きました。
今後は:季節の敵と割り切って、虫よけ・着衣でしっかり対策。

まとめ
こうして振り返ると、苦労のオンパレードでした。けれども、それぞれの失敗や不快な経験は「次はどうするか」という改善点に変えられます。撮影は一度きりの体験ですが、そこで得た学びは次の挑戦へとつながる。
撮影には、こんなふうに予想外の苦労話がつきまとうものです。これから皆既月食や天体撮影に挑戦する方は、ぜひ僕の経験も参考にしてみてください。
後編では、そんな状況の中で出会えた「皆既月食の感動」を書いていきます。
読んでくれてありがとうございます。
静けさの風景写真が好きな方は、応援クリックしていただけるとうれしいです。