【静景の裏】夏の夜空に咲く花火を撮る|設定とインターバル撮影の工夫
夏の夜を彩る花火。肉眼で見ると華やかですが、写真に残すとなると意外と難しい被写体です。今回は、この一枚を撮るまでの裏側を少しご紹介します。

まずは試写から
花火撮影でいきなり本番に臨むのは無謀です。まずは試写を繰り返して、ピントとフレーミングを整えました。
- ピント合わせ:オートフォーカスは迷いやすいので、マニュアルで無限遠に近い位置へ。遠くの街明かりを目安に調整しました。
- フレーミング:空を見ながら「花火がどこに上がるか」を予測し、画面のどの範囲を切り取るかを試行錯誤。このとき便利なのがズームレンズです。大きな花火も小さな花火も状況に応じて画角を変えられるので、構図の自由度がぐっと上がります。
三脚と撮影スタイル
花火撮影に欠かせないのは、まず三脚です。シャッターボタンを直接押すと、どうしても手ブレが出てしまいます。そのため、通常はレリーズでシャッターを切るか、あるいはインターバル撮影を利用します。
花火はタイミングを読むのが難しく、シャッター操作に集中するとせっかくの花火を楽しめません。そこで今回はインターバル撮影を選びました。最初は30枚設定で試し、ピントとフレーミングが決まった後は90枚連続撮影に切り替えて本番に挑みました。
設定は F8・2秒・ISO200
この日の設定は次の通りです。
- 絞り:F8(花火の光跡がしっかり描ける)
- シャッタースピード:2秒(光の流れを残しつつ、白飛びを防ぐ)
- ISO:200(夜空でもノイズを抑えて撮影)
試写を重ねながら、この組み合わせが一番しっくりきました。
花火撮影の難しさ
花火は打ち上がる位置も大きさもタイミングも予測が難しく、長秒にすれば光が多すぎて白飛び、短すぎれば迫力不足。その中で「ちょうどいい露光」と「いい形」が重なるのは、本当に一期一会です。
まとめ
花火撮影は、準備と設定を整えても、最後は運とタイミングに左右されます。けれども、その偶然を写真に残せたときの喜びは格別です。今回の一枚も、入念な試写とインターバル撮影、そしてズームレンズの柔軟さが生んでくれた瞬間でした。
次回は、この撮影後の写真をどう仕上げていったのか、編集や合成の工程についてご紹介する予定です。
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